建設アスベスト訴訟について
建設アスベスト訴訟とは、建設業においてアスベスト粉じんにばく露され、健康被害を受けた方やその遺族が、アスベストの使用を行った会社や事業主に対して損害賠償を求める訴訟です。
この訴訟は、2000年代初頭から増加し始め、2010年代には年間100件以上の訴訟が提起されるようになりました。建設アスベスト訴訟のほとんどは、アスベスト粉じんにばく露され、肺がんや中皮腫などの健康被害を受けた方やその遺族が、アスベストの使用を行った会社や事業主に対して損害賠償を求めるものです。
アスベストの健康被害が深刻であるため、近年では多くの勝訴判決が出ています。
2012年には、アスベスト粉じんにばく露され、肺がんになった元建設作業員が、アスベストの使用を行った会社に対して1億円の損害賠償を勝ち取りました。また、2013年には、アスベスト粉じんにばく露され、中皮腫になった元建設作業員の遺族が、アスベストの使用を行った会社に対して1億5千万円の損害賠償を勝ち取りました。
建設アスベスト訴訟は、アスベストの健康被害を受けた方やその遺族の生活を支援するための重要な手段です。アスベストの健康被害を受けた方は、お早めに弁護士に相談して対応しましょう。